新学術領域研究(研究領域提案型)の研究概要

14 ニュートリノフロンティアの融合と進化

領域略称名:ニュートリノ
領 域 番 号:2504
設 定 期 間:平成25 年度~平成29 年度
領域代表者:中家 剛
所 属 機 関:京都大学大学院理学研究科

 本領域では、素粒子から宇宙のスケールにわたる自然界の各階層で展開する、世界最先端を走る日本のニュートリノ研究を融合 し、ニュートリノを使った科学研究フロンティアを進化・発展させる。加速器、原子炉、地球大気、宇宙からのニュートリノを高 精度で測定し、総合的にニュートリノ振動現象を研究することにより、ニュートリノの基本性質(質量、混合、粒子と反粒子間のCP 対称性)を解明する。また、高エネルギー宇宙ニュートリノの観測により新たな宇宙像を描く。これら最新の実験結果を基に、素粒 子・原子核・宇宙をつなぐ理論を展開し、さらに素粒子の構造、宇宙の成り立ち、時空の起源に迫る研究を展開する。あわせて、 最先端実験技術の開発研究を進め、将来の基礎科学研究の発展へとつなげる。
 このため、下記の研究項目において「計画研究」を推進するとともに、これらの研究を強化あるいは補完する2年間の研究を公 募する。1年間の研究は公募の対象としない。また、研究分担者を置くことはできない。
 公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額300万円を上限とする研究を3件程度、200万円を上限とする研究を6件程度、 150万円を上限とする研究を6件程度予定している。
 研究項目D01は世界の先端を走るニュートリノ実験とその基幹となる実験技術の開発研究(計画研究A01、A02、B01、B03に関連)、 D02はニュートリノによる自然観測(計画研究A03、A04、B02に関連)、D03はニュートリノに関する理論的研究(計画研究C01、C02、 C03に関連)である。萌芽的な実験・理論のアイデアや分野横断的な研究も歓迎する。複数の研究項目にまたがる研究の場合は、最 も関係が深い研究項目を選ぶこととする。
 なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(http://www-he.scphys.kyoto-u.ac.jp/nufrontier/)を参照すること。

(研究項目)
D01 ニュートリノに関する実験研究(実験技術開発研究を含む)
D02 ニュートリノによる自然(地球・宇宙等)観測
D03 ニュートリノに関する理論研究

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● 科研費LaTeX - 2014(H26)年度版 (2013年秋応募分)