若手向け「ニュートリノフロンティアの融合と進化」スクール


第2回「ニュートリノ振動の理論、現状、将来」
日時2014年6月20日(金) 13:00~14:30, 14:45~16:15
場所京都大学理学部物理学教室 511講義室
(注)TV会議(KEK-MCU2)を使った講義配信あり
講師 (講義資料)南方 久和(Universidade de Sao Paulo, Pesquisador Visitante Internacional)(PDF)
講義要旨前半で真空中、および物質中のニュートリノ伝播についての理論的解説を行う。後者についてはMSW 理論を初歩から初めてそのエッセンスを解き明かす。
後半ではこのニュートリノ振動の理論的理解に基いて、太陽ニュートリノのエネルギースペクトルの理解、短基線・長基線の原子炉ニュートリノ実験、および大気ニュートリノ・加速器ニュートリノ実験の理解の最前線の現状や未来についてセミナーを行う。

第1回「ニュートリノ・核子/原子核散乱の物理とそのシミュレーション」
日時2014年1月11日(土) 10:00~16:00
場所京都大学理学部物理学第二教室 302号室
(注)TV会議(KEK-MCU2)を使った講義配信あり
講師 (講義資料)早戸 良成(東大宇宙線研神岡施設)(PDF)
講義要旨宇宙や加速器からのニュートリノを用いる多くの実験においては、検出器中でニュートリノが原子核、核子と散乱することによって生じる粒子を観測・測定することで、ニュートリノの種別同定やエネルギー測定等を行う。本講演では、数百 MeV から数十 GeV のエネルギー領域のニュートリノ・原子核散乱の物理について講演する。今回は特に、実験で利用されているシミュレーションプログラムを例にとり、ここで用いられている理論模型について説明、実験結果とモデル計算結果の比較、不定性についても紹介する。