計画研究: C02 ニュートリノで探る原子核のクォーク・グルーオン構造と標準反応模型の構築


 混合角θ13 が測定された今、ニュートリノ物理の今後の中心的課題は、CP非保存角δ や質量階層を解明することにある。これを達成するためには、広いエネルギー領域にわたる原子核標的のニュートリノ反応を数%以下の精度で理解するという課題を克服する事が不可欠である。従来、この分野の研究は共鳴領域と深非弾性散乱領域が別々に研究されてきたが、本研究でこれらの領域を統合し、原子核媒質効果を取り入れた信頼できる模型を提供し、正確な混合角θ13 やCP非保存角δ の決定に役立てる。


関連サイト
レプトン-原子核反応模型構築に向けて[http://nuint.kek.jp/]
研究実績リスト[http://nuint.kek.jp/publication.html]