計画研究: C01 ニュートリノ振動現象論の新展開と新物理の探求
ニュートリノの質量の存在は、標準模型では説明できない最大の謎の一つであり、その研究により、標準模型を越える物理のヒントが得られると期待されている。現在ニュートリノ混合の3つの混合角と2つの質量二乗差のおおよその値が決定され、ニュートリノ物理学の研究は新たな段階に入ってきている。そこで以下の研究課題を、A01, A02, A03, A04 の各実験班と密接な連携をとりながら進めて行くことが本研究の目的である:(1) ニュートリノの混合のパラメーター(質量パターンを含む) の精密決定をするための実験の現象論、(2)ニュートリノで探索できる新物理(ステライルニュートリノを含む)の現象論、(3)大型加速器実験における荷電レプトンを通して得られる新物理への制約。本研究では、国内のニュートリノの現象論研究者と実験研究者が連携を密に取って研究を進め、その結果からニュートリノ質量の起源の解明と標準模型を越える物理の探求を目指す。
関連サイト
研究実績リスト[http://musashi.phys.se.tmu.ac.jp/~yasuda/nushin/nushin-pub.html]