計画研究: C03 ニュートリノで探る素粒子の起源と宇宙の構造


 本研究の目的は、ニュートリノ物理を足がかりとして、素粒子の起源や宇宙の成り立ちに関する未解決問題に取り組み、素粒子・宇宙理論の全体像に迫ることである。ニュートリノは素粒子理論、初期宇宙論において重要な鍵となる粒子であるが、その起源は謎めいている。超弦理論などの時空と関連が深い理論においてニュートリノはどのように出現するのか、また、ヒッグス機構を通じて見え隠れする標準模型を超えた物理においてニュートリノはどのような役割をになっているのか、それから、インフレーション、バリオン生成機構においてニュートリノの性質がどのように制限されるのか、これら多方向からの考察によってニュートリノ物理を深く理解し、また逆に、ニュートリノ物理から見えてくる素粒子・宇宙の全体像に迫る全く新しいアプローチである。


関連サイト
研究実績リスト[http://research.kek.jp/people/kitano/C03/]