前へ
次へ

新学術領域研究(研究領域提案型)の研究概要

ニュートリノで拓く素粒子と宇宙

領域略称名:ニュートリノ
領 域 番 号:6003
設 定 期 間:平成30(2018)年度~令和4(2022)年度
領域代表者:中家 剛
所 属 機 関:京都大学理学研究科

 ニュートリノ物理学は、素粒子の基本的性質や質量の起源、力と物質場の統一に加えて、宇宙の物質・反物質非対称性の起源や宇宙の構造形成など、様々な現象の解明を目指している。本研究領域では、世界最先端のニュートリノ実験(スーパーカミオカンデ、T2K 実験、IceCube 実験)により、ニュートリノ振動、粒子・反粒子対称性(CP 対称性)の破れ、ニュートリノ天文学の研究を主軸に進めていく。さらに、素粒子の統一理論と宇宙初期を探るために、陽子崩壊の探索、宇宙背景放射の観測(Simons Array/GroundBIRD 実験)によるニュートリノ質量測定とインフレーション(原始重力波)の検証、ニュートリノのマヨラナ性の検証等、より根源的な問題にも挑戦する。ニュートリノを基軸に素粒子、原子核、宇宙線、宇宙にわたる研究分野を融合し、21 世紀の「新しい素粒子・宇宙像」の創造を目指す。
 公募研究では、各計画研究との連携や、計画研究間の連携を強化・補完する研究を期待する。また、領域にない萌芽的な実験・理論のアイデアや分野横断的な研究も歓迎する。以下の研究項目のD01は世界の先端を走るニュートリノ実験とその基幹となる実験技術の開発研究(計画研究A01、A02、B01、B02に関連)、D02はニュートリノによる自然観測(計画研究A01、A03、A04に関連)、D03はニュートリノに関する理論的研究(計画研究C01、C02に関連)である。複数の研究項目にまたがる研究の場合は、最も関係が深い研究項目を選ぶこととする。

研究項目応募上限額
(単年度当たり)
採択目安
件数
D01 ニュートリノに関する実験研究(実験技術開発研究を含む)  300万円
  200万円
  100万円
  2件
  3件
  2件
D02 ニュートリノによる自然(地球・宇宙等)観測の研究  200万円
  100万円
  2件
  2件
D03 ニュートリノに関する理論研究  200万円
  100万円
  2件
  6件
(令和元年度公募研究 平均配分額 143万円 最高配分額 260万円)

公募要領等の詳細(文科省HP)
●令和3年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について
 https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394559.htm
 (公募要領、計画調書のダウンロード)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394561.htm

Page Top