π→eν崩壊の探索
π+の崩壊モードには
などがあるが、実際には上者のモードが支配的で99.9%以上がμ+へのものである。
しかし、である。これはphase volumeの概念からすると、e+のおよそ200倍のmassをもつ
μ+へ崩壊するというのは予想外の事実である。
実はこれはweak currentの左巻き構造およびlepton universalityの結果であり、
standard modelからの理論値とconsistentな結果が得られた実験として興味深い。
そこでわれわれは今世紀を締めくくるべく、Branching Ratio
R = Γ(π+ → e+νe) / Γ(π+ → μ+νμ)
に対する現代の解答を与える。
また同セットアップによってFADCを用いることにより、π、μの寿命の測定を試みた。
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