FADCで、矩形波のデータを取った場合を考える。実際には、矩形波にノイズが乗っている。矩形波の波高を算出すために、rootを使って平らな部分を直線でフィットした。 フィット結果には、誤差がついているが、この誤差は、どのように算出されたものか、述べよ。
中性子の断面積は、低エネルギーでは数十barnにもなる。しかし、我々は、核子の大きさが1fm程度であることを知っている。なぜ、1fm程度の大きさしかない中性子が数十barnもの断面積を持ちえるのか、述べよ。(詳しい相互作用についても質問ではなく、もっと簡単な質問です。)
Van Der Meerがノーベル賞を受賞したのは、どのような功績に対してか?
宿題Xに続いて、では、θ13による振動でのMSW共鳴条件は?その時、mass hierarchyの違いにより、どのような違いを生じる?
$K_L→π^0\nu\bar{\nu}$は、どうCPが破れている反応なのか
Bethe-Blochのエネルギー損失の公式で、dE/dxが
を述べよ。
宇宙背景輻射の温度は2.7Kである。
宇宙初期に生成されたニュートリノは、宇宙背景輻射がdecoupleするよりもさらに前にdecoupleして、宇宙背景ニュートリノとして存在しているはずであるが、その温度は、2Kと予想されている。
なぜ、宇宙背景輻射よりも昔にdecoupleしたニュートリノの方が温度が低いのか?
$\pi^+$は、$\mu^+\nu_\mu$に二体崩壊するので、原理的には、$\pi^+,\mu^+$の質量と、$\mu^+$の運動量から$\nu_\mu$の質量の直接測定ができる。
核力の間のアイソスピン対称性を仮定すると、陽子と中性子は、同種粒子の違う状態(アイソスピンの向きが上向きと、下向き)とみなすことができる。pp,nnでは結合状態が存在しないが、pnではbound state(deuteron)が存在することを、アイソスピン対称性の観点から説明せよ。
高電圧の放電を避けるために、極板間に誘電体を挟むと、かえって放電しやすくなることが多々ある。その理由を述べよ。
Plankスケールエネルギーの衝突型線形加速器をILCの加速勾配(35MV/m)で作ると、長さはいくらになるか?また周回加速器の場合、ベンディングの磁場の強さを2Tとして直径を求め、1周あたりのシンクロトロン放射によるエネルギー損失を求めよ。
Wボソンの崩壊分岐比を調べ、弱い相互作用の性質をふまえて何故(おおまかに)そのような値になるのか理解せよ。
静止標的中の電子に加速した陽電子を入射する。μ+μ-を生成するのに必要な陽電子のエネルギーを求めよ。その閾値で生成されたμ+ないしμ-の縦運動量、横運動量を、重心系での散乱角が0°、90°、180°の場合について、それぞれ求めよ。
"Novel proposal for a low emittance muon beam using positron beam on target",M. Antonelli, Nucl.Instrum.Meth. A807 (2016) 101-107より。
νμと反νμを同時に生成し、衝突させる。 確率は小さいけれど、Sチャンネルで反応し、フェルミオン対を生成するだろう。 ニュートリノ振動により、この反応確率は変化するか? 特にCP対称性が破れている場合は?