素粒子物理学Iレポート No.2(提出期限 5月7日)
合計配点8(注:厳密ではなく、成績の参考資料程度に使う。)
1.
電子ニュートリノ、ミューオンニュートリノは質量の異なるニュートリノn1、n2の混合状態として、
と表せる。の時間発展は
、
と表せる。時刻t=0で純粋にの状態のニュートリノがt秒後に
が出現する確率を求めたい。
1.1 を
、
の状態で表せ。(配点1)
1.2 出現の確率が
---- (1)
と表せることを示せ。(配点1)
でとおいて
1.3 ニュートリノが光速で走るとして、上記の式でm1(eV)、ct=L[km]、p=E[GeV]の単位系で式(1)を表現するとき
となる係数αを求めよ。(ヒント:上記はニュートリノ振動の基本的な式で、素粒子の教科書を探せば導出は載っているものもある。)(配点1)
自然単位系ではp=E、t=Lである。
は無次元の量で、単位を合わせるためには
よって
2.
Dirac方程式においてψの4成分を別々にして、それぞれの成分ψ1、ψ2、ψ3、ψ4で4つの方程式をあらわに書き出せ。(配点1)
もしくは
3.
γ行列の公式
、
γ0†=γ0、(γ0)2=I、γk†=(bak)†= akb=-γk、(γk)2=-Iを示せ。またエルミート共役の結果はγm†=γ0γmγ0を示せ。(配点1)
でb,aiは全て反交換、b2=ai2=1を使う。ここで、空間成分(i,j=1,3)と時間成分0を分けて計算すると
よって
よりγ0†=γ0、(γ0)2=Iは自明。
γ0†=γ0、γk†=-γkとγ0、γkの反交換関係よりγm†=γ0γmγ0は自明。
4.
式(2.7)に続きψ3、ψ4を求めよ。ここでvは負エネルギー解よりE-mのEは負エネルギーで、正エネルギーE®-|E|と変換するとE-m=−(|E|+m)と表せる。(配点1)
5.
4成分ヘリシティ演算子がディラックハミルトニアンと交換することを示せ。よってヘリシティはエネルギーと独立な観測可能量であり系を記述するよい粒子数である。(配点1)
式(2.6)よりディラックハミルトニアンHは
、
ヘリシティ演算子は
6.
が確率密度
となることを示せ。(配点1)