J-PARC ハドロンホール KLビームラインサーベイ実験
2011年本実験開始に先立ち,KOTO実験ビームラインサーベイ実験が
2009年10月21日より開始されました.
この実験では製作したビームラインにより得られるビームのプロファイル,フラッ
クス,エネルギースペクトルを測定し,シミュレーションの予言と一致するかどう
かを確かめます.
中でも最重要なのがKL->&pi0&nu&nuの分岐比を測定する
上で必要になってくるK中間子の数を測定することです.
製作したビームラインで得られるK中間子の量でどれくらいの感度で実験を行な
えるかが決まってきます.シミュレーションによる予測ではハドロン反応である
だけあって不定性が大きく,正確なK中間子の数を実測することは非常に重要な意
味を持ちます.
今回のビームラインサーベイ実験では京都グループが中心となり,プラスチック
シンチレータからなるホドスコープとE391a実験で使われたCsI結晶により,
KL->&pi+&pi-&pi0を捉えること
でK中間子の数を測定します.