環境モニタ
Update(2002.4.8):相似則
相似則〜環境モニタの必要性〜
- Townsend 1st coefficent:α=f(E)→α/N=f(E/N)(N:粒子数密度)
Townsend 1st coefficentの粒子数密度依存性は相似拡大に当たる。
相似則(similarity low)。
- PV=nRT->n/V=P/RT
粒子数密度は圧力に比例し、絶対温度に反比例。→E/pと同義
- gas gainも同様の関係になる。
相似則から導かれる温度3%増減(圧力3%減増)時のTGCの出力電荷。
10℃程度の温度変化、30hPa程度の圧力変化に相当。
1%オーダーの圧力温度変動で10%オーダーでgainが変動する。

- HVをV*(T/T0)*(P0/P)でnormalize。(P0,T0は基準圧力、温度)
→1%オーダーになる。
環境モニタ
- 各種センサー。
- 安価。
- 50[Ohm]受けでも読める。
- 正極性出力
OpAmp
-
AD8532~250円
250mA出力。単電源2回路入り。5V/usec。Unity Gain Stable.
こういった用途の出力段に使えるが、生産中止になるようだ。
-
AD705~250円
Picoampere Input Current Bipolar.Voffset=30uV、0.6uV/℃、Ibias=80pAなど、
DC特性が良い高精度OpAmp。
Temperatuer & Humidity
Atomospheric pressure
-
フジクラ半導体圧力センサーFPM-15PA~1500円(ちょっと高く買ったかも。)
ピエゾ抵抗効果を利用した拡散型の半導体圧力センサ。
大気圧計で電圧出力のあるものはなかなか探せなかった。
1000hPa程度から数hPaの変化を知るには0.数%の精度での絶対圧測定なので、
大気圧の測定は厄介。駆動回路未完。
Current monitor for SatoDenshi HV
1000倍の出力と0.5倍の出力を持つ。
- 1000倍の出力はAD705で100倍、ローパスフィルタ、AD8532で10倍し、
バッファーの役割も持たせる。サトウ電子のカレントモニタ出力は、
10nAで0.1mVの出力。これを1000倍して100mV。leak current monitor用。
- 0.5倍の出力は抵抗分割し、AD8532でvoltage follower。
放電すると100usec程度で数Vの出力。これを捉える用途。
Voltage monitor for SatoDenshi HV
- サトウ電子のvoltage monitor outが負極性で1kV=1Vなので、
AD8532で0.5倍の反転増幅。出力インピーダンスが10[kOhm]なのでやりずらい。
使用例
上から湿度、温度、voltage、current。横軸の単位は[sec]。
湿度は37%付近から上下。温度はおよそ26℃、電圧は2kV、
リークカレントは10nA程度(offset calibration済み)から250nA以上へ。
ここで頭打ちなのはADCがOver Flow。そしてトリップ。
TGCにお湯を近付け、息を吹きかけ、トリップさせた。
放電モニター用の出力が見えるほどのカレント上昇なし。
上から湿度、温度、voltage、current。三角markerは放電検出用current monitor。
50秒付近と65秒付近でHVの電圧つまみを素早く捻り、電流パルスを作った。
これに応じて、各電流モニターが反応している。ピークで80uA程度のカレント。
この時は20msec/sampling。
E-mail:
nanjyo@icepp.s.u-tokyo.ac.jp
by Hajime NANJYO