温見峠、再戦 (2004.9.18(Sat)-19(Sun)) ---プロローグ--- 「楽しむ科学教室」のアルバイト中に村山君から電話が掛かってきた。 「今日、そちら行っていいですか?」「おまかせします」 ---はじまり--- 夕方の5時頃、アルバイト終了。 やっと開放されてのんびりしていた5時半過ぎ、村山君登場。 しばらく研究室でコンピュータの話。あと、ガスシンチの論文を渡した。 7時過ぎ、夕食を食べようと車に乗る。 いつものスタンドで満タンに給油。 宝ヶ池のマクドで人間の空腹も満たしつつ、行き先について議論。 その結果、以前燃料不足で敗退した温見峠(ぬくみとうげ)に挑む事に決定。 ---いつもの道--- 京都[20:15頃]〜(国道367,303)〜今津[21:00過ぎ]〜(国道161,8)〜敦賀[21:50] 運転は僕が担当。 もはや京都脱出の定番となった“第二京都縦貫”こと国道367号線で北に向かう。 いつものように快調に飛ばすと、そのうちに前の車列に追いついた。 列の先頭もそれなりに飛ばしてはいるのだが、道の流れの方が速いらしく 我々の後ろにも車がつながる。 名づけて高速大名。近江国朽木6万石。 朽木谷のコンビニでガムとお茶、その他食料を購入。 ついでに村山君に運転交代。 今津を通り、国道161号を北上中・・・の横断歩道で小学生が飛び出し! かと思って驚いたが、飛び出そうとしている恰好の像だった。 妙にリアル(?)な像でかなり本気で驚いた。 しかし、にっこり笑って夜の国道に飛び出す小学生なんて・・・恐すぎる。 ---快走--- 敦賀[21:50]〜(国道8)〜福井[22:50] 敦賀の街を過ぎた辺りの釣りエサ屋前で運転交代。ここからは僕が担当。 トンネルとカーブが連続する国道8号の難所を越える。 トンネルの中で運転中の僕の写真を撮られた。 その後は福井市まで快走。 “もう若くない”、ので“思いやりを”(交通安全標語より) 思いやりのないこの言葉にグサッとくるかも・・・。 ---門前町--- 福井[22:50]〜(国道416,364)〜永平寺[23:20]〜(永平寺道路, 国道158)〜大野[0:30] 国道158号で大野へ向かう予定だったが、ここでミスコース。 仕方なく、国道416号から内陸へ向かう。 ルート沿いに永平寺があったのでちょっと寄り道。 永平寺の門前は雰囲気が箱根に似ているらしい(村山君談)。 僕は箱根に行ったことがないのでよく分からないが、高野山には似てるかも。 永平寺門前の石碑を撮って、寄り道終了。 本当は門もあったのだが、写真には写らなかった・・・ 永平寺道路は有料だが、深夜のためか料金所に人の姿は無し。 適度なワインディングの気持ちいい道だった。 有料道路を抜けて少しした所のコンビニで運転交代。 ここはコンビニと駅(美山駅)が一緒になったような場所。 だが、どう見てもコンビニの方が大きく、コンビニに駅がくっついた、といった感じ。 力関係を表してか、駅のすぐ前の駐車スペースにまで“ローソン”の文字が。 その後は国道158号で一路大野へ。 敦賀のお返しにと、村山君の運転中を助手席から撮ってみる。 追い越され中だったのでやや変な表情をしていた。 ---給油!--- 大野[0:30]〜(国道157)〜勝山〜(国道416)〜国道8号〜勝山〜大野[2:15] 大野からはいよいよ本番。国道157号、温見峠に挑む。 以前温見峠に挑んだ際に利用したガソリンスタンドで給油予定だったが、 深夜だったためか既に閉まっていた。 燃料計をみると、満タンから1目盛りだけ減っている状態。 普通なら200〜250キロくらい走れる。 大野から岐阜県側の市街地までは100キロ程度。 十分に行ける距離だが、前回の敗因が燃料不足だったので 大事をとって大野で給油することに。 ところが・・・ 大野市街は全滅。 勝山に向かう道も全滅。 勝山も全滅。 勝山から8号にむかう道も全滅。 深夜とはいえどのスタンドも閉まっていた。 結局国道8号に戻ってやっと給油。 気を取り直して大野へと戻る。 途中のココイチで人間も満腹に・・・と思ったが、ココイチまで閉まってた。 仕方ないのでコンビニ弁当で替わりにする。 ついでにここで運転交代。 給油に1時間半以上も掛けるとは、一生通じてこれきりだろう。 ---挑戦!--- 大野[2:15]〜(国道157)〜中島[2:45]〜(国道157)〜大野[3:30] 人間も満腹。スターレットも満腹(燃料計がFのマークより上だった)。 準備万端、いざ再戦! と思ったら出鼻を挫く電光掲示板。 “通行止 土砂崩 中島〜温見” これで引き返してもよかったのだが、折角なので行けるところまで行く事に。 ひょっとしたら抜けられるかも、という淡い期待も無くはない。 中島まではほぼ全線2車線の快適路。 気持ちよく飛ばすと・・・現れたバリケード。 “通行止 期間:当面の間” がっかりしたが、バリケードの横からちょっとだけ侵入。 すると2つめのバリケード登場。 ここもこっそり進入。 3つめのバリケード。 ここは通れないようにしっかりと塞がれていて、 淡い期待はうち崩された。 土砂崩れの様子を見るため、 懐中電灯片手にバリケードの向こうの橋を歩いて見に行った。 ここで図解: バリケード ---車 → ||........僕 道 道 =========================== ======== ==== ///(地面)///| | (橋) |?| |//////| |/// 土砂崩れ 土砂崩れ 死ぬかと思った。 橋の向こうの道が・・・無い。 事実に気付いた瞬間、足が震える。 上の図の?のついた橋桁がもし流されていたら・・・僕が立っている所って・・・ 後ずさりするように引き返し、地面に戻ったところでへたり込む。 車まで戻っても足の震えは止まらない。 もしかしたら一生で一番恐かったかも。 それでもしっかりと写真は撮った(もちろん地面の所から、だけど)。 これでは全く通り抜けられないので退却。 人里まで戻ってようやく落ち着く事ができた。 という訳で温見峠相手に再びの敗北。 今回は自然の偉大さを思い知らされた。 ---霧--- 大野[3:30]〜(国道158)〜白鳥[4:30] やる事もなくなったので帰途につく。 来た道を引き返すのも気に入らないので九頭龍峡を抜けて白鳥経由で帰ることに。 九頭龍峡の入り口で村山君に交代。 ここは快走路。昼間なら景色もいいに違いない。もちろん夜だったけど。 油坂峠の手前で運転交代。 僕の運転で油坂峠に挑む。 過去に行った事があるので楽勝、のつもりが濃霧にさえぎられる。 警笛を鳴らしつつ、慎重に走って乗り越える。 ---めずらしく高速--- 白鳥西IC[4:30]〜(油坂峠道路)〜白鳥IC〜(東海北陸道,名神高速)〜京都東[7:00] 日曜日の昼から大阪で友人と会う約束だったので、 時間短縮のため高速で帰る。 我々のドライブではめずらしい事だ。 白鳥から古城山PAまで僕が運転。 ただでさえ片側1車線の所を側道工事中でさらに道が狭い。 雨も降り出してコンディションは最悪。 トンネルも連続してドライバーを苦しめる。 “古城山PAまで4km”の標識で気持ちを奮い立たせ、何とか無事に運転交代。 古城山PAからは村山君の運転。 関SAで小休止。コーヒー“ドライバーズ”で元気補給。 名神に入ってからは先導車(車種忘れた)について快調に飛ばす。 完全にストーカー状態。高速大名再び。 多賀SAで運転交代。 多賀SAは宿泊もできる大きなSAだが、何とかSA(名前忘れた)はもっと大きいらしい。 ここからは僕の運転。 “ドライバーズ”のお陰で特に問題も無く京都に到着。 白鳥〜京都東で4600円也。値段としては微妙な所か。 大学に寄った後、出町柳で村山君を下ろして今回の旅は終了。 ---まとめ--- 今回こそノントラブルで行くつもりだったが、 土砂崩れとは・・・参った。 温見峠にはまたしても敗北。 当分は再戦すらできそうもないし。 自然とは恐ろしい。 戦績 : 0勝1敗 (×温見峠, 一度勝利した油坂峠は除く) 通算成績 : 8勝2敗 トラブル : 1件 (温見峠土砂崩れ騒動) 走行距離 : 565km 燃費 : 約13.8 km/l (今回は条件が良かったことを考えるとやや悪い) ※敗戦は全て温見峠によるもの。 おまけ  トラブルランキング    1位:ランクル転倒事件 (信楽半日ドライブ)    2位:温見峠土砂崩れ騒動 (第4回温見峠)    3位:負傷者搬送事件 (第3回紀伊半島)    4位:温見峠ガス欠寸前騒動 (第1回能登)    5位:靴置き去り騒動 (第2回山陰)  峠ランキング(国道限定)    ----:温見峠 (第1回能登, 第4回温見峠)     寸評 二度の敗北。恐ろしい、以外に評しようが無い。    1位:石榑峠 (第1回能登)    2位:天羽峠 (第1回能登)    3位:百井分かれ (京都北部半日ドライブ)    4位:生野峠 (第2回山陰)    5位:高野峠 (第2回山陰)