旅行の記録@2004.06.18(Fri)-19(Sat) 出発(6/18 20:30頃) 今回はやや遅い目のスタート。午後10時半頃に京都出町柳を出発。 今回の目的地は潮岬と暗峠を予定。 翌19日中には帰るつもりで計画した。 京都〜(国道367→477→県道12→国道1)〜関 運転は僕が担当。 水泳の授業で疲れた村山君を出町柳でピックアップ。 出町柳のコンビニで買ったフライドチキンで腹を満たす。 僕は運転しながら暗がりで食べるので闇雲にかぶりつく。 何回かぶりついても“当たり”が来なくなった所で食事終了。 京都脱出は琵琶湖大橋経由のいつものルート。 国道8号を交差した直後でコンビニによって食料を調達する。 国道1号に入ってすぐのガソリンスタンドで満タンに給油。 と、レシートに“当たり”の文字が。事務所でティッシュと交換してもらう。 ここでトリップメータをリセット。 滋賀から三重に抜けるには沢山のルートがあるが、今回も恒例の石榑峠・・・ではなく、 今回は真っ当に国道1号、鈴鹿峠を越える。 鈴鹿峠は片側2車線の快適な道。さすが天下の国道1号。 石榑峠とのギャップがすさまじい。 関〜(県道10)〜津 関で国道1号を離れ、県道10号で津を目指す。 直線的で合理的なルーティング。すばらしい。 国道42号のバイパスに騙されかかるが、何とか踏みとどまって国道42号本線へ。 津の街は県庁所在地にしては小さな感じ。 県庁のある地方都市の雰囲気はどこも似たり寄ったり。 津もご他聞に漏れず、といったところ。 ただ、車のディーラーと中古車屋が多いのは、 かのホンダを擁する県だけの事はある、のだろうか? 津〜(国道42)〜新宮 津からは国道42号を南に向けてひた走る。 縁起のわるい国道番号だが、今回の旅の前半はこの道に頼りきる。 松坂で選択:伊勢に寄り道 or 潮岬へ直行 今回は時間的余裕もないため、寄り道はやめて直行する事に。 こうやって脇目もふらず目的地に向かうのは我々の旅で初めてかもしれない。 いつもなら海岸沿いの曲がりくねった道などで時間を食っているところ。 ついに我々も学習した、といった所か。やや気付くのが遅い気もするが・・・ 松坂を出てからはひとり旅状態で快走。 大台町の道の駅「奥伊勢おおだい」で村山君に運転交代 ゴミの分別がしっかりしていて感心・・・カン、カン、カン、カン、ビン、燃えるもの ・・・カテゴリーが少ない気がしないでもない。 気を取り直して運転開始。だが、走り出したとたんに車列に巻き込まれる。 どうやら今回の村山君はついてない模様。 尾鷲、熊野と紀伊半島南東部の重要都市を抜ける。 紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で僕に運転交代。 建物の軒下に自転車ライダーがテントを張っていた。 どこまで行くのだろう?ご苦労さまです。 新宮〜(国道42)〜串本 [19日 5:00] 新宮で熊野川を渡るのだが、 “左:国道42号(小型車)、右:国道42号(小型・大型)”の標識に戸惑う。 結局、立派な橋を渡るかちっちゃい橋を渡るか、の違いだったようだ。 僕はついちっちゃい橋を選択してしまう。酷道好きの性質か。 クジラで売り出し中の太地町を抜け、串本に入る。 途中、南国風の木が植わっているが、すぐに普通の木に戻ったりして、 南国気分にする“努力が足りない(不努)”模様。 橋杭岩の所で小休止。橋桁を並べたような岩が立ち並ぶ。 すでに夜が白み始めていたが、薄暗い中に浮かび上がる奇岩は 不思議な雰囲気を漂わせていた。 村山君はほとんど眠っていたが・・・ 潮岬[5:00-6:00] 潮岬の入り口から半島を一周する道(県道41号)で岬を目指す。 昔、工事の交互通行の信号をつかって半島一周タイムアタックをした懐かしい場所である。 そんなことを思い出しながら、そして今回もできるか様子をみつつ、岬目指して快走。 岬近くの駐車場に車を止め、岬を見に行く・・・前に少し休憩。 村山君がコンタクトを洗う。 ケースを持っていなかったらしく、ペットボトルの蓋に入れていた。 おーいお茶はしみるらしい。バヤリースはなぜか大丈夫・・・らしい。 コンタクトをつけて、顔を拭いて、外に出ようとしたとき、 「右のコンタクトが無い・・・」 二人して必死で探す。座席、足元、砂利の上、だが見つからない。 どうしよう。もし見つからなかったら帰りは一人で運転?とか最悪のシナリオが頭をよぎる。 散々探した後、タオルに着いていないか探す村山君を見て、 さっき顔を拭いたウェットティッシュの事を思い出す。 灰皿から拾い出すと、発見!でも、すこし欠けてるような?? 何とか大丈夫だった模様。 気を取り直して、観光。 岬近くの展望所から灯台の写真を撮る。 どうも我々は灯台には嫌われがちだが今回は許してくれたらしく、 崖の上に立つ綺麗な姿を見せてくれた。 灯台の真下近くにも行ってみたが、時間外で中には入れず。残念。 その後、すぐ近くの本州最南端、の近くまで行く。 結局最南端は遠くから眺めただけ。そのかわりにクジラさんが痛い機械は間近に見た。 穂先が尖ってないのがかえって痛そう・・・ 岬からの帰りは村山君の運転。 タイムアタックをしたかったのだが・・・地元防衛部隊(歩行者、自転車)が強力なため断念。 大人しく帰る途中に潮岬の半島と本土を結ぶ地峡がよく見える場所があった。 車を止めてしばし眺める。 地峡の部分は平地で、いかにも高潮や津波が来そうな雰囲気ではある。 堤防もそれに合わせてか非常に高くなっていた。 串本〜(国道42)〜白浜[9:00-10:00] ここからは帰り。台風も近づいているので早々に退散したいところ。 途中、すさみ町の道の駅「イノブータンランド・すさみ」で仮眠をとる。 だが、日が昇るに連れて車内の温度が急上昇。 とても寝ていられなくなって出発した。 白浜まで国道は海岸を走る。 緑がかった淡いブルーの海。岩や崖と変化の多い海岸線。 じつにいい景色で南国気分も盛り上がる。 崖にあたる波がやや高いのは台風のせい?それともいつもこうなのだろうか。 瀬戸内海では有り得ない高さの波が打ち寄せていた。 白浜 給油と朝食のため、白浜に寄り道する。 白浜は、遠くから見ると半島の緑に白いホテルと白いペンションが映える。 半島まるごとリゾートアイランド、といった趣だ。 僕がよく着陸に失敗する(フライトシミュレータでの話だが)南紀白浜空港に行ってみる。 登り坂をかなり登った高台の上にある。だから高度調整を間違えたのか、などと納得。 遊覧飛行もやっているみたいだが、空港はまだ開いていなかった。 空港からは僕が運転する。 次は三段壁。北陸の東尋坊のような所。 ここの駐車場で10分の小休止・・・のつもりが、木陰に車を停めたお陰で実に快適。 そのせいか二人ともぐっすり眠ってしまった。 小一時間経ってようやく目を覚まし、寝ぼけ眼で三段壁を見に行く。 海は荒れ模様だが、岩の上から釣りをしている人がいた。恐くないのだろうか? ここで選択:洞窟を見る(1200円/1人) or 見ない(0円) 値段を見て見ないに即決。やや貧乏性。 帰りにも選択:サザエの壷焼きを食べる(750円/2個) or 食べない(0円) 値段を聞いて悩んだ上でやめる。やっぱり貧乏性。 白良浜の真っ白さにびっくりしつつ、白浜の温泉街を抜けて白浜はおしまい。 ガソリンスタンドで給油する(@103円で19.4l=2000円)。 値段が安いのはいいのだが、領収書が出ないのが少し不満。 白浜〜(県道29→国道371)〜龍神[12:00頃] 帰りは無料化された高野龍神スカイラインを通る予定。 白浜から県道29号で内陸を目指す。 結局白浜で朝食にありつけなかったのでローソン弁当で朝食となる。 のり弁当(村山君)と天重弁当(僕)。二人ともリポDでドーピング。 県道29号は奇絶峡という名勝地を通る。 奇絶峡はその名に違いなく大岩、奇岩がごろごろする峡谷だった。 でもドライバーの僕はイマイチ見られず。 その後、道は尾根道に。見渡す限り、はるか彼方まで広がる緑の山地。 紀伊半島そのもの、といった風景を楽しむ。 ここで村山君に運転をかわってもらう。 と、後ろからMR-S登場。あっという間に走り去る。 追いかけようとするも、その姿はあっという間にはるか彼方。 村山君、やや悔しがる。 高野龍神スカイライン (国道371号:龍神〜高野山) どんな景色なんだろう、と楽しみにしていた高野龍神スカイライン。 差し掛かって間もなく、バイク数台と手を振って我々を止めようとしている人がいる。 止まって話を聞くと、どうやら事故で右腕をいためた人がいるらしい。 その人を高野まで運んでくれないか、との事。 仕方ないので搬送を引き受ける事に。運転も僕にかわる。 負傷した人を乗せて山道を走るのは想像以上に気を遣う。 登り坂では非力なエンジンに苛立ち、下り坂では過速にならないようにブレーキ。 カーブでは横Gを抑えるため十分に減速・・・と疲れることこの上なし。 あまり無口で不安にさせてもいけないので出身地の話題などの会話もする。 話を聞いてみるとどうやら奈良県から来ていたらしい。 しかも僕の実家の隣町とのこと。世間も狭いものだ。 ・・・そうやって気を遣う僕をよそに、村山君は景色を楽しみ、眠っていたらしい。 この裏切り者ー!(確かに話題はローカルだったけど・・・) 途中の展望台も涙ながらに通過し、警察の検問にやや驚きつつも高野町に無事到着。 病院まで送ってようやくひと息つくことができた。 高野〜(国道480→370)〜橋本〜(国道24)〜御所 高野山も観光地なのだが、今回は日中に暗峠に到達する必要があるためパス。 トイレを借りた店でソフトクリームを食べようとしたものの、抹茶味しかなく断念。 替わりに自販機で見つけたミロを飲む。懐かしい。でもやっぱり変な味。 高野からは国道24号入りを目指す。 僕は疲れ果てて戦力外通告状態だったので村山君に運転をかわってもらう。 妙にライン取りの上手いマーチの後をついていく形になった。 最初はマーチのブレーキの踏まなさに文句を言っていた村山君だったが、 どうやら何かをつかんだらしく、後半は納得していた模様。 だらだら、くねくねと息の長い道の後、国道24号に入る。 国道24号はどうやら市街地があるたびに渋滞になるらしい。 流れたと思ったらすぐに次の街で混雑、の繰り返し。 しんどい道を担当してもらって感謝してます。 御所〜(県道30→国道165)〜香芝〜(国道168)〜生駒 御所で渋滞の国道24号に別れを告げて県道30号へ。 このあたりは僕にとっては地図無用の知り尽くした土地。 車庫入れの練習をした懐かしい場所なんかもあったり。 當麻町の道の駅「ふたかみパーク當麻」で休憩。 この道の駅は奥まった所にあるにも関わらず、何故か大盛況だった。 ここで高野で食べそこなったソフトクリーム(@200円)を頬張る。 しんどい区間をお疲れ様の村山君に代わって、ここからは僕が運転する。 途中、僕の実家の前などを通りつつ、国道168号で生駒へ。 ココイチでカレーを急ぎ気味に食べて、この旅最後の目的、暗峠に備える。 暗峠 (国道308号:生駒〜東大阪) [17:30頃-] 入り口からして分かりにくく、少し迷うものの、何とか国道308号へ。 では、本日のメインイベント!   暗峠 vs スターレット(森井、村山) とはいってみたものの、完全にこの道は生活道路。 1速でやっとの登り坂、1速のエンブレでもぐんぐん加速する下り坂。 狭すぎる道幅、急坂につきもののコンクリート舗装。果ては峠の石畳舗装。 石榑峠すら“飽きた”というほどに目の肥えた我々すら驚かすに足る道なのだが。 厳しい道だから、というよりは、生活している人たちに迷惑だから、 という理由で二度と行きたくない酷道だった。 ちなみに、竹藪のせいで“昼なお暗い”のは確か。 でも期待したほど“暗がり”でもなかった。 最後に、近隣の方々へ、お邪魔してすいませんでした。 (特に大きい飼い犬と格闘しながら自転車をよけてくれた少年、 遊んでるの邪魔してごめんね。) 東大阪〜(国道170)〜枚方 暗峠を抜けた後は枚方に向けて帰るのみ。 この区間は常時渋滞。道も狭くて疲れる。 途中、村山君の勤める小学校なんかに寄り道。教え子を見て焦る村山君が面白い。 僕は完全に迷子になっていたものの、村山君のナビで無事枚方に到着。 枚方〜(国道1)〜京都 国道1号で京都へ帰る。雨が降り出していて辛い。 京都南付近のガソリンスタンドで満タン給油(@105円で23.3l=2446円) 途中、微妙に眠かったが、今これを書いているところをみると事故は起こさなかった模様。 家に帰って速攻で寝てしまって、今回の旅は終了。 感想 今回は予定通りに行動するという、めずらしい趣向。 寄り道もほとんど無く、概ね予定した時間通りにまわる事ができた。 実に合理的だが、やや“らしくない”感もないでもないかも。 夜は移動、日中は観光、と明確に使い分けるのがよい、ということを実感できたのも収穫。 夜は幹線国道を移動して、朝に仮眠をとり、昼は峠や観光地を巡る、 というスタイルが理想的。 ともあれ、南国気分と高原気分を味わって、今回の旅も満足満足。 反省点は・・・ほとんど無いのだが、強いて挙げれば、 高野龍神スカイラインで、どうして検問している警察に負傷者を任せなかったのだろう? という事くらい。 暗峠はあんな道とは知らなかったから仕方ないし。 あと、最後にひとつだけ、   どうして我々の行く先にはトラブルが待っているのだろうか? まとめ  総走行距離:588 km + α(:京都〜草津、推定40km)  消費燃料 :42.7 l + α(:京都〜草津、京都南〜京都)  燃費   :13.4 km/l (572km/42.7l)  平均時速 :約25 km/h (600km/24h)  燃費がやや悪いが、クーラー使用、仮眠時のアイドリング、  走行条件(山岳、後半の渋滞)を考えれば許容範囲か。  平均時速25km/hは比較的遅い方。  今回は仮眠をある程度とったことと日中に渋滞に巻き込まれていること  で低下していると思われる。  対戦成績 :1勝0敗 (○暗峠)  通算成績 :8勝1敗  トラブル :2件 (コンタクト紛失騒動、負傷者搬送事件、いずれも無事解決)  今回の負傷者搬送事件は信楽町のランクル転倒事件に次いで暫定ランキング2位入り。 おまけ  トラブルランキング    1位:ランクル転倒事件 (信楽半日ドライブ)    2位:負傷者搬送事件 (第3回紀伊半島)    3位:温見峠ガス欠寸前騒動 (第1回能登)    4位:靴置き去り騒動 (第2回山陰)    5位:コンタクト紛失騒動 (第3回紀伊半島)    選外:帽子持ち帰り騒動 (第1回能登)  峠ランキング(国道限定)    ----:温見峠 (第1回能登)     寸評 未だ踏破できず。    1位:石榑峠 (第1回能登)     寸評 コンクリートブロックの圧倒的な存在感。        今でこそ出現当初のインパクトは無くなったが、        我々を酷道に目覚めさせた功績は計り知れない。    2位:天羽峠 (第1回能登)     寸評 高さ、狭さ、そして距離の長さ。全て一級。景色も良い。        交通量もあるので注意が必要。    3位:百井分かれ (京都北部半日ドライブ)     寸評 峠ではないが、折り返しが必要な国道は他に例をみない。        前後の痛んだコンクリート舗装も厳しい。    4位:生野峠 (第2回山陰)     寸評 17kmも手前から警告がある息の長さ。持久力が試される。    5位:高野峠 (第2回山陰)     寸評 鞍状の道は左右どちらのミスも致命傷。路面に小石など多く転がる。    選外:暗峠 (第3回紀伊半島)     寸評 急坂、狭隘路、石畳舗装。酷道に必要な要素を兼ね備えるも、        生活道路のため走行は控えたい。