[第6回長距離ドライブ] 【 四国へ (2005.Aug.) 】 ■出発 --- 枚方市(23:00)→[複雑な道]→小学校→[複雑な道]→寝屋川 --- 今回の目標は四国。いつもの愛車スターレットは現在つくばにいるので、 今回はレンタカーを借りることにした。 車種は村山君の推薦で日産ティアナ(カーナビ付き)。癒し系だ。 久々のロングドライブなので、体力温存を意識した選択。 レンタル時間は10日22:00〜12日22:00(48時間)。村山君にあらかじめ借りておいてもらった。 23:00に枚方市駅に待ち合わせ。それに間に合うように僕は新幹線で移動。 枚方駅前のローソンで合流。運転は村山君。 旅に出る前に少し寄り道。村山君の勤める小学校へ荷物を持っていく。 道はかなり複雑で、同じところをループしてしまった。 コンテニュー? [y/n] y 今度は成功。 夜の小学校は怪しい雰囲気。1年生の机は小さい。ミニチュアみたいだ。 ■淡路島を経て --- 寝屋川→[国1]→大阪(1:00)→[国2→国43]〜神戸 --- 小学校を後にして四国へ向けて再出発。ここから僕の運転。 お腹が空いていたので、村山君の差し入れの1UPとうもろこしを頬張る。 だが、いつもMT車に乗っているので、運転中に何かすることに慣れていない。 クルマに慣れていない事もあって、赤信号で停まった時だけ食べる。 よく考えればいつでも食べられるのだが。 大阪駅前はタクシーのオンパレード。というよりタクシー以外のクルマがいない。 京都の祇園も深夜はこんな感じだが、ここは数が違う。 ここで村山君が提案。"国道標識(いわゆるおむすび)の写真を集めたい"とのこと。 国道とは何かと縁があるので2人で集めることに。これが後になって効いてくることになる。 早速国道2号の写真を撮る。その後、国道43号で神戸へ。 --- 神戸→[阪神高速神戸線→第二神明]→明石→[明石海峡大橋]→淡路SA --- 小学校で意外に時間を使った事もあって、神戸入りが予想より少し遅くなった。 ここは時間をセーブするため高速を使う。 今回は高速をふんだんに使うので、高速利用にはあまり抵抗感がない。 阪神高速から第二神明を経て明石海峡大橋へ。 この橋はいつ見ても大きい。高さが東京タワーと殆ど同じくらいらしい。 橋を渡った直後の淡路SAで休憩。二人でソースかつ丼を食べる。ここで村山君に運転交代。 僕は1UPとうもろこしをようやく食べ終える。 ■四国上陸 --- 淡路SA→[神戸淡路鳴門道]→鳴門→[国11]→徳島 --- 神戸淡路鳴門道を快走して鳴門へ。 鳴門大橋は明石海峡大橋に比べるとどうしても小さく見える。 まだ暗かったので海面は見えず。もちろん渦も見えず。 鳴門ICを降りて国道11号で徳島へ。 徳島市からは国道438号へ挑む。 この先は補給が期待できないので、ローソンへ寄った…のだが、何か様子がおかしい。 ローソンの店員が外に出て椅子に座っている。 店内に入ろうとすると呼び止められた。"今、業者がきて清掃中なので入れません"。 コンビニで買い物ができないとは。こんなの初めてだ。 仕方無いので市街に戻る。コンビニに寄って補給完了。給油も済ませて準備万端。 ■与佐八 --- 徳島〜[国438→迂回(県208→県21)→国438]〜R438,439分岐点(7:45) --- 国道438号に差し掛かって間もなく、早速酷道らしい警告の洗礼が待っていた。 "R438 神山町 鬼篭野 通行止" 四国まで来てこの仕打ちは無いだろう、と嘆きつつも 迂回できそうなルートを見つけたので県道で迂回を試みる。これが成功。 カーナビ先生大活躍。文明ってすごい。 迂回が終って元の道に戻った所で、通るはずだった道をふと眺めると… 当然ながら"この先土砂崩れで通行止め"。 土砂崩れには何かと縁があるので、土砂崩れを見物しに行く事に。 狭い道をしばらく進むと、いかにも土砂崩れといった光景が目に入ってきた。 前々回(温見峠)は"道を塞がれる"タイプの土砂崩れを想像していたので "道が崩れ落ちている"タイプに不意をつかれたが、今回はありがちな"道を塞がれる"タイプの物だった。 現場は既に重機が出て工事中の様子。部分的に反重力も働いているらしく、転落?には注意が必要だ。 438号に戻ってしばらく行くと…プチ土砂崩れ発見。 土砂崩れを2つも見せるとは、与佐八恐るべし。 こちらは"道が崩れ落ちている"タイプだった。 ■与作 --- R438,439分岐点(7:45)→[国439]→東祖谷(8:20-9:00)→[国439]→京柱峠(12:00) --- いよいよ"与作"の通り名で恐れられる酷道界の真打ち、国道439号に入る。 439号に入ってすぐ、奥祖谷かずら橋の看板。 かずら橋は以前に訪れたことがあるが、そんなに大したものでは無かった印象がある。 まあ、折角近くまで来たので行ってみることに。 500円払って階段の下へ行くと、植物で編まれたつり橋が2本。 渡り始めると、これはなかなか怖い。足元の木と木の間に間隙があって谷底が見える。 両方の橋を渡って、さらに野猿という人力ロープウェー(?)も楽しむ。 しかし、何故か記憶と違う。記憶にあるのはもっと大きくて頑丈な橋が一本だったはず。 と思ったら、かずら橋は2か所あって、昔行ったのは西祖谷のかずら橋らしい。納得。 次の観光地は武家屋敷。ここに壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落ち武者が隠れ住んだらしい。 かなり細い道をしばらく走って、小さな集落に到着。 だが、そこで武家屋敷への案内が無くなった。周囲をうろうろしても見つからず。 まあ、隠れ家としては正解、なんだろうか? 東祖谷は外界とは隔絶された世界のようだ。何気ない農家に恐ろしく味のあるカカシがあった。 そして、時々本物の人がまぎれている…。 村落を過ぎた辺りでは工事中。 1時間に1回しか通れない通行規制に焦るが、通行止めよりははるかにありがたい。 しかし、何というか、時間の流れが違うなぁ。 人里を離れて道はいよいよメインイベント、京柱峠へ。 狭い道に荒れた路面、さらにティアナのサイズに苦しむが、決定的な難所は無かった。 長い山道と戦った末、峠に到達。 峠からの景色は最高。東に今まで通り過ぎた山々、西にこれから挑む山々がはるかに見渡せる。 四国の山深さを心から体感できる。 峠には茶屋があったので、ここで休憩&昼食。猪肉うどんがおいしかった。 茶屋の壁は各地から来たライダーや旅行者が描いた記念の落書きで一杯。いい雰囲気だ。 ■日本の夕暮れぜよ --- 京柱峠(12:00)→[国439→国32]→高知(15:00)→[県34→県14]→桂浜(16:30) --- 京柱峠を過ぎると道はかなり綺麗になる。狭いのは狭いのだが、路面がきれいなのがありがたい。 国道32号にぶつかったところで"与作"とはお別れ。南の高知へ向かう。 与作にKOされた僕はぐっすり睡眠。気がつくと高知市街。 高知城へ行こうとするが、ちょうどよさこい祭りの最中。市街には交通規制が敷かれていた。 城に近づこうにも圧倒的な人の数でままならない。そして、真夏の太陽は限りなく暑い。 仕方なく、よさこい祭りをちょっとだけ見て退散。 高知市街はどうにもならないので、他の観光をしようと桂浜へ。 桂浜でお約束の坂本竜馬の写真を撮る。"日本の夜明けぜよ"と言いたい所だが、時刻はもうすぐ夕暮れだ。 この日は高知で宿を取ることに。カーナビを頼りにホテルを探すが、カーナビの示す位置にホテルが無い。 カーナビ先生、役立たず。でも偶然ビジネスホテルを発見。値段も安かったので即決。助かった。 After checking in the hotel, we went to center of Kochi city to drink. During drinking, we totaly told in English in order to bring up Murayama-kun's English skill. Generally, his English skill was pretty well. Only problem was he thinks and talks in too dificult way. ■事件発生〜カーチェイス --- 高知→[国32→国55]→事故現場→警察署 --- 12日の朝。ホテルから車を出して出発。目的地は室戸岬。高知から東に向かって車を走らせる。 国道標識の写真を集めるため、国道32号の写真を撮ったりしていた。 そのしばらく後、前を走っていた軽トラックの荷台から何か細長い物が落ちた! 道路に落ちたそれを踏まないように気をつけていると、その何かが路面でバウンド! 我々の乗っていた車のボンネットとフロントガラスにぶつかった! 軽トラは何事も無かったかのように走り続ける。こちらは事故をアピールするためにハイビームで照らす。 しかし、軽トラはそれに気づかないのかそのまま走る。こちらは逃がさないように追走。 どこまで走っても停車してくれないので、強硬手段。 追い越しをかけて軽トラの前に出てからブレーキを踏んで強制的に停車させる。 軽トラのドライバーに落下物があった事を伝えるも、"そんなことは無い"の一点張り。 どうにも埒があかないので警察を呼んでしまった。 しばらくして、パトカーがやってきて事情聴取。向こうのドライバーは全く認めないので、 まずは問題の落下物を探す事になった。 …が、事故の場所からはだいぶ走ってしまっていて、場所がよく分からない。 困っていたときに思い出したのが国道番号の写真。これは事故の前に撮ったはず。 これで大まかな場所を確認する事ができた。パトカーで現場を走って調べる。 一度目では見つけられなかったが、二度目で端が折れ曲がったノコギリの刃を発見! これが決め手で事件は収束の方向へ。 警察署で事故の調査書を作ってもらい、レンタカー会社にも連絡を取って事件は終了した。 幸い、車のダメージは外傷だけだったので、旅はそのまま続けることに。 どうせ大阪まで戻らないといけないし。 それにしても、警察の方二人が親切に応対してくれて助かった。 (そして、婦警さんの土佐弁がかなり印象的だった。) ■先っぽ --- 高知郊外→[国55]→室戸(12:45)→室戸岬スカイライン --- ノコギリ事件の余韻が残るが、とにかく旅を続ける。当初の予定通りに室戸岬に向かった。 やはり先端好きとしては、室戸岬は極めなければならないところだろう。 高知市には御免(ごめん)という地名がある。そして高知県の東には奈半利(なはり)という町が。 そしてこれをつなぐ鉄道が"ごめんなはり線"。高知県、面白い。 この辺りの道は海岸線を見ながらの快適ドライブ。気持ちよく走って室戸へ到着。 室戸岬を見渡せる展望台があるというので室戸岬スカイラインへ。 これも気持ちいいワインディングロード。展望台から左右に広がる海の景色がいい。 その後は岬の先端へ。ここは磯になっていて、キャンプみたいに楽しんでいる人がいた。 灯台は岬から少し上がった高台にある。行こうかと思ったが、時間も押してきたので下から見上げるだけ。 まあ、先っぽは極めたのでよしとしよう。 ■制限時間一杯 --- 室戸(13:50)→[国55→徳島市街迂回(県29)→国11]→鳴門→[神淡鳴道→第二神明→阪神高速]→枚方 --- レンタカーは夜の22時までに返さなければならないので、そろそろ帰る時間。 国道55号で海沿いの道を気持ちよく走って徳島市へ。 この辺りで残り時間が危険な事になっていた。 カーナビにルート検索させると"到着予定時刻22:30"……とにかく急いで戻らないと。 ところが、徳島市へ向かう道は混雑気味。よく考えれば徳島市は阿波踊りシーズン真っ最中。 市街地はかなりの混雑が予想される。これはまずい。 という事で徳島市街を海側へ迂回。これが成功で、海沿いの幹線道路で 混雑も無く市街を迂回できた。カーナビ先生最高! 徳島を抜け、鳴門で高速に乗る。後はひたすら高速を使って移動。 カーナビ先生は高速道路の移動を余裕を見て見積もるらしく、到着予定時刻は順調に早くなっていく。 高速道路のワープが功を奏して21:30頃、枚方に到着。間に合ってよかった。 レンタカー会社の人たちは事故の件でかなり心配してくれていた様子。ご迷惑をお掛けして申し訳ない。 色々あったが今回の旅も(微妙に無事では無いが)終了。 駅前の喫茶店でしばらく時間をつぶして解散。お疲れ様でした。 --- 枚方→[京阪→近鉄]→京都→[夜行急行 銀河]→東京→[高速バス]→つくば --- 僕はつくばまで戻る。お気に入りの夜行急行 銀河で翌朝帰還。疲れたー。 ■まとめ 紀伊半島以来、久々の本格的ロングドライブ。 峠、山、海、岬と楽しんでいるが、今回の旅は何といってもノコギリ事件に尽きるだろう。 確かに我々の旅はトラブルに遭遇しがちではあるが、まさか警察のお世話になるとは。 まあ、大した事故でなくて良かった。貰い事故で仕方無かった訳だし。 とにかく、楽しめたのは楽しめたので良かったのではないでしょうか。 …次回はトラブル無しだといいなぁ。 ■統計etc 対戦成績 : 1勝0敗 (○京柱峠) 通算成績 : 9勝2敗 (※敗戦は全て温見峠によるもの) トラブル : 1件 (落下ノコギリ衝突事件) 走行距離 : 865km 平均燃費 : 10km/L 走行時間 : 22:45 平均車速 : 35.4km/h 燃費10km/Lはティアナとしては普通やや悪めといったところだろうか。 前半の山間部ルートが効いていると思われる。 ■ランキング ◇トラブル部門 [新]1位 : 落下ノコギリ衝突事件 (第6回四国) 2位 : ランクル転倒事件 (信楽半日ドライブ) 3位 : 温見峠土砂崩れ騒動 (第4回温見峠) 4位 : 負傷者搬送事件 (第3回紀伊半島) 5位 : 温見峠ガス欠寸前騒動 (第1回能登) 圏外 : 靴置き去り騒動 (第2回山陰) コンタクト紛失騒動 (第3回紀伊半島) 帽子持ち帰り騒動 (第1回能登) ついにランクル転倒事件を抜き去り、ノコギリ事件がトップに躍り出た。 この長距離ドライブは6回渡って行われたが、今回ついに警察のお世話になってしまった。 というか何というか、いくらなんでもトラブりすぎ。 ◇峠部門 (国道限定) ---- : 温見峠[R157] (第1回能登, 第4回温見峠) 寸評 我々を2度敗退させた恐るべき峠。 土砂崩れで自然の恐ろしさを見せつけてくれた。 未だ踏破できないため評価は不可能。 1位 : 石榑峠[R421] (第1回能登) 寸評 出現当初のインパクトは無くなったものの、 我々を酷道に目覚めさせた功績は計り知れない。 [新]2位 : 京柱峠[R439] (第6回四国) 寸評 前後に広がるパノラマが四国の懐深さを物語る。 徳島側の道の狭さ、荒れ具合。峠の茶屋の持つ雰囲気。全て一流の峠である。 3位 : 天羽峠[R360] (第1回能登) 寸評 高低差、狭さ、距離の長さ。いずれも高いレベルにある。 景色もよく、特に紅葉の時期の美しさは言葉で表せないほど。 4位 : 百井別れ[R477] (京都北部半日ドライブ) 寸評 峠ではないが、切り返しが必要な国道は他に例をみない。 前後の痛んだコンクリート舗装や昼なお暗い森など他にも見所あり。 5位 : 生野峠[R429] (第2回山陰) 寸評 17kmも手前から警告がある息の長さ。持久力が試される。 圏外 : 暗峠[R308] (第3回紀伊半島) 高野峠[R429] (第2回山陰) こちらも今回の京柱峠が2位にランクイン。息の長い坂道。峠の前後に広がる絶景と趣のある茶屋。 素晴らしい峠だが、石榑峠登場時のインパクトには及ばないか。 (おまけ) ◇土砂崩れ部門 1位 : 国道157 福井県 温見峠の手前 (第4回温見峠) … "道が崩れ落ちる"タイプ 2位 : 国道439 徳島県 鬼籠野(おろの) (第6回四国) … "道が塞がれる"タイプ 3位 : 国道439 徳島県 神山 (第6回四国) … "道が崩れ落ちる"タイプ