[第7回長距離ドライブ] === 房総半島と富士山(2006.3.28-29) === ■はじまりはいつものように突然に --- つくば(14:00)→[学園線→国6→国125→国356]→銚子(17:00) --- 今回の旅も相変わらず勢いで決定。 村山君が秋葉原の秋月電子に寄りたいとの事で、14:00にTXつくば駅に集合。 (秋月電子の開店は11:00だったので。) 今回の目標は房総半島制覇と富士山を楽しむ事。 まずは明るい内に銚子に着く事を目標に、つくばセンターを出発。 出発してすぐ、村山君が帽子を僕に渡す。 以前のドライブで村山君の荷物に紛れ込んだまま行方不明になっていたのが、 何年越しかで僕の手元に帰ってきた。 戻ってきたのは喜ばしい事だが、この帽子にはえらく嫌われたものだ。 序盤のルートは国道125号線から国道356号線で利根川沿いに南下。 意外と交通量があって、少し時間がかかってしまったが、 何とか陽のある内に銚子に到着できた。 ■地球が丸く見える --- 銚子(17:00-18:30) --- 日が明るいうちに犬吠埼を見ようという事で、まずは灯台を目指す。 先っぽで崖に立つ白い灯台、絵になる光景だ。 でも我々の興味は電波灯台に向きがち。はしごがついていたが、登っても大丈夫なんだろうか。 犬吠埼は"地球が丸く見える丘"で有名。という事で、初のパノラマ写真撮影に挑戦。 ちゃんと水平線が丸く見えて幸せ。 周辺の土産物屋は全部閉まっていた。ちょっと遅かったとはいえ、商売っ気が無い。 夕食時になったので銚子市街に戻る。 銚子は漁獲高日本第二位の漁港。折角なので海鮮料理屋を探すが、 市街地は寂れた雰囲気で全然見つからない。 仕方なく、ファミレスのガストで夕食。なんだかなぁ。 ■半島制覇行 前半戦 --- 銚子(18:30)→[国126→県30]→九十九里浜有料道路→[国128]→館山 --- 銚子を後にしていよいよ房総半島へ。 先端好きの我々としては半島は極めなければならない。 銚子から海岸沿いに南下すると、そこは有名な九十九里浜。 ひたすら砂浜の風景を期待するも、道路からは防砂林しか見えない。残念。 海岸を走る九十九里浜有料道路はその名の通り有料。 入る前に村山君と値段を当てる。予想した値段に近いほうが勝ち。 結果は僕の勝ちだったが、何を賭けたかは忘れてしまった。(料金は400円でした。) 九十九里浜道路のPAで運転交代。久々のMT車に緊張の村山君。でも運転は問題無し。 ところで、九十九里浜。キロメートルに直すと396キロメートル浜。大袈裟だ。(多分50kmくらい。) ■半島制覇行 後半戦 --- 館山→[県187→国410]→野島崎(23:00)→[国410→県257]→洲崎(23:30)→ →[県257→国127→国465]→木更津(1:30) --- 先っぽを極めるのが目的なので、房総半島最南端の野島崎へ… 行こうとしたのだが、ミスコースして館山へ入ってしまう。 少し後戻りして野島崎灯台へ着いたはいいものの、滝のように雨が降ってきた。 仕方ないので車からハイビームで灯台を照らす。白い灯台がかすかに見えた。 次の先っぽは東京湾の出口にあたる洲崎。 雨が上がったので村山君のLEDライト片手に歩いて灯台を見に行く事にする。 暗くて足元がおぼつかない中、細い白い明かりを頼りに階段を登って灯台の足元へ。 東京湾の向こうには横須賀あたりの明かりが見える。なかなか雰囲気があってよい。 ここはカメラのフラッシュもあって綺麗に写真が撮れた。 ■海の道 --- 木更津(1:30)→[東京湾アクアライン]→海ほたる→川崎(2:00) --- 二つの先端を極めて房総半島は完全制覇。 次の大目標は富士山なので、東京湾アクアラインでショートカット。 東京湾アクアラインは東半分が橋、西半分がトンネルで、その中間に海ほたるがある。 橋部分はひたすら長い桁橋。海に並ぶナトリウムランプは不思議な景色だ。 海ほたるで休憩。船みたいな形をしているので、船みたいに半分浮いているような 構造なのかと思ったが、土台はちゃんと埋め立てられている。 トンネルの出入り口になっているから、考えてみれば当然なのだが。 ちなみに、海ほたるは千葉県だった。(コンビニのレシートによると。) 海ほたるの先は海底トンネル。おそらく東京港に入る船の事を考えての事だろう。 まあ、橋あり、トンネルありで楽しい道ではあるのだが、 通行料金3000円というのだけは何とかならないのだろうか。利用者もあまりいなかった。 ■東京横断 --- 川崎(2:00)→[首都高(湾岸→都心環状→新宿)→中央道]→甲府(8:00) --- アクアラインを渡った後は、東京を南東から西へつっきる事になる。 下道ではいくら時間がかかるか分からないので、ここは素直に首都高速を使う。 夜の首都高はフジテレビ本社や東京タワーなど、意外に楽しめる。 深夜に走ったおかげで特に混雑も無く抜けることができた。 中央道の談合坂SAで運転交代&給油。しばらく休憩していよいよ甲府市街へ入る。 ■人は城 人は石垣 人は堀 --- 武田神社、昇仙峡 --- 甲府で一番に見たかった武田神社へ。かの武田信玄の本拠地、躑躅ヶ崎館の跡。 "人は城"の言葉通り、小規模な敷地と堀が残るだけ。中世城館っぽくはある。 神社も思ったほどの規模では無かったが、色々な所に武田菱があしらわれていた。 資料館が併設されていたが、朝早かったせいで見られなかった。 武田神社を見終わって、地図で次の目的地を探す。 相談の結果、近くに見つけた昇仙峡へ行くことに決定。 昇仙峡は奇岩がごろごろする渓谷。なかなかの崖っぷり。満喫。 平等に渓谷を楽しむため、村山君が途中で運転を交代してくれた。ありがとう。 ■富士五湖 五分の二 --- 甲府(10:30)→[国358]→精進湖(11:10)→[国139→国300]→本栖湖(11:30) --- 甲府から南に山越え。この辺りは完全に眠っていて覚えていない。 気がつくと精進湖だった。 とにかくお腹が空いていたので本栖湖へ。レストランか何かあるだろうと思ったが何も無し。 仕方ないので、本栖湖の観光ポイント"千円札の裏側の絵"の場所へ行ったが、 霧が出て肝心の富士山が見えない。かなり残念。でも一応写真は撮っておく。 "千円札(略)"の場所には湖畔のロッジがあったのでここで食事にする。 注文して待っていると厨房から"チン"という音が。 いや、レンジで作るのはいいんだけど、その音は聞こえないようにして欲しい所だ。 湖といえば一周を目指す、が通行止めでダメ。でも水は綺麗だった。 霧さえなければなぁ。 ■洞窟の奥には… --- 本栖湖(12:00)→[国300→国139]→鳴沢氷穴(12:20),富岳風穴(12:50)→ →[国139→県71]→青木ヶ原樹海(13:40) --- 本栖湖を見終えて富士山の周りをドライブ。 途中で見つけた氷穴というのにふらっと立ち寄った。 氷穴というのは富士山の火山活動でできた洞窟のようだ。 鍾乳洞とは違った荒々しい岩の内部。しかも狭い。頭を打ってしまった。 洞窟の最奥には深そうな穴が。"この先は分かっていない"そうだ。いいなぁ、こういうの。 氷穴が楽しめたので近くの風穴にも行ってみる。 こっちのほうが広くて横に広がっているので、狭くて高低差のある氷穴より初心者向け。 Lv3くらいの勇者におススメ。 さっきの氷穴はLv20くらいだろう。やまたのおろちがいてもおかしくない。 洞窟を満喫した後は青木ヶ原樹海へ。県道71号は樹海の中を突っ切るルート。 深い森が左右に広がる。怖いので足は踏み入れないが。 樹海を見渡せる展望台があったので立ち寄る。まさに樹木の海だ。 展望台を少し過ぎた所からは、富士山がくっきり見えた。美しい。 ■敗退 --- 青木ヶ原樹海(13:50)→[県71→県75→県72]→ →新二合目(14:45)→[県23]→御殿場 --- 富士山麓も楽しんだので、富士山スカイラインで新五合目を目指す。 山にさしかかると急激に登り始める。パワー不足の愛車でえっちらおっちら登る。 しかし、標高が上がるにつれて雪が路肩に、ついで道の真ん中にも現れる。 これは無理かと思っていると、新二合目(スカイラインの入り口)からは通行止め。 圧倒的な雪の量で、通行止めで無くても登れない状態。富士山、恐るべし。 かくして富士山に敗退。行くあてを無くしたので作戦会議。結果、箱根に行くことに。 富士山から御殿場へ行く途中は自衛隊と米軍の演習場が広がっていた。 監視の兵隊が門を警備していたり、物々しい雰囲気。 ■海賊王、芦ノ湖に現る --- 御殿場→[国138→箱根スカイライン]→芦ノ湖(15:50)→[県734]→大涌谷(16:10) --- 御殿場から箱根へ行くルートは箱根にとっては裏道のようだ。 やや狭い国道を経て箱根スカイラインへ。 箱根スカイラインは快走路。途中の展望台から芦ノ湖がよく見える。 芦ノ湖の遊覧船は海賊船をモチーフにしているらしい。かなりみみっちい海賊王だ。 以前、湘南に住んでいた村山君の薦めで大涌谷を見に行く。 何でも毒ガス注意の看板があるらしい。 山道を車で上がると、山の斜面一帯から湯気があがっている。そしてかなり硫黄臭い。 車を降りて見に行くと、"火山性ガス注意"の掲示がいたるところにあって我々を脅す。 真っ黒のゆで卵が名物らしいが、長居したくないので早々に退散。 ■ダッシュ --- 大涌谷→宮の下→[国1→西湘BP→国1→新湘南BP→環状2]→新横浜(20:00) --- 最後は村山君を新幹線の駅へ送る。小田原駅が近いがこだまが遅いので却下。新横浜へ。 と思った直後、国道1号線が渋滞。時間的に厳しい戦いとなり焦る。 ようやく箱根を抜けた所で時間短縮のため西湘バイパスを使う。 ここは快走。まだこの時点では途中のPAで晩御飯を食べる余裕があった。 しかし、バイパスを出た直後から国道1号がやっぱり渋滞。 "今日中に大阪へ帰れる"条件がかなり厳しくなり焦りまくる。晩御飯を食べたのは失策だったか。 その後も断続的に渋滞。できるだけの事はやろうと新湘南バイパスを利用。 さらに、神奈川県道の環状2号線が予想よりも広い道でよく流れていた事もあって、 新横浜に制限時間以内に到着。関東は所要時間が分からないので焦ることしきりだった。 とにかく間に合って良かった。勝ち。 ■最後の障害 --- 新横浜(20:00)→[第三京浜→首都高(渋谷→都心環→湾岸→中央環→三郷)→常磐道] →つくば(22:30) --- 後はつくばへ帰還するだけ。しかし東京を完全に横切らなければならない。 だいぶ疲れてもいたので高速を利用した。 第三京浜から首都高渋谷線へ。その後、都心環状線から直接三郷線へ入るルートが普通だが、 三郷線は慢性的に渋滞しているので、湾岸線へ迂回。中央環状線から三郷線へ向かう。 が、これが大失敗。中央環状線が故障車のため渋滞。これでは何のための迂回かわからない。負け。 眠気と戦いながらなんとか渋滞を突破して、無事つくばに帰還した。 ■まとめ 今回も房総半島、東京湾アクアライン、甲府、富士山、箱根と観光地を色々見て回った。 房総半島制覇と富士山麓の観光は上々の成果だろう。 なかなか充実していたが、ルーティングに無理があったか事は否めない。 東京を横断するのはやはり疲れる。次はこの辺りを気をつけよう。 富士山(新五合目)はぜひ再挑戦したい。でも次回は東北地方が濃厚か。 最後に、今回はトラブル無く行けたのが素晴らしかった。(何か物足りない感じもするが。) ■統計etc 対戦成績 : 0勝0敗 通算成績 : 9勝2敗 (※敗戦は全て温見峠によるもの) トラブル : 0件! 走行距離 : 890km 燃料 : 62.39L 燃費 : 14.75 km/L 燃費14.75km/Lはかなり優秀。高速道路利用が効いていると思われる。 ■ランキング ◇トラブル部門 1位 : 落下ノコギリ衝突事件 (第6回四国) 2位 : ランクル転倒事件 (信楽半日ドライブ) 3位 : 温見峠土砂崩れ騒動 (第4回温見峠) 4位 : 負傷者搬送事件 (第3回紀伊半島) 5位 : 温見峠ガス欠寸前騒動 (第1回能登) [新]解決 : 帽子持ち帰り騒動 (第1回能登〜第7回房総富士) 圏外 : 靴置き去り騒動 (第2回山陰) コンタクト紛失騒動 (第3回紀伊半島) 驚くべきことに帽子の帰還によりトラブルが解決している。下手なトラブルより珍しいかもしれない。 ◇峠部門 (国道限定) ---- : 温見峠 (第1回能登, 第4回温見峠) 1位 : 石榑峠 (第1回能登) 2位 : 京柱峠 (第6回四国) 3位 : 天羽峠 (第1回能登) 4位 : 百井別れ (京都北部半日ドライブ) 5位 : 生野峠 (第2回山陰) 圏外 : 暗峠 (第3回紀伊半島) 高野峠 (第2回山陰) 前半は海沿い、後半は観光地化された地域のため、今回は強い峠は無かった。 よって順位はそのまま。これも珍しい。