K2K(KEK-神岡長基線ニュートリノ振動実験)
世界初の加速器を用いた長基線(>100km)ニュートリノ振動実験。 つくばの高エネルギー加速器研究機構(KEK)の陽子シンクロトロンを用いてニュートリノビームを作り出し、 250km離れたスーパーカミオカンデで観測する事でニュートリノ振動の研究を行いました。 2004年11月にデータ収集は終了、現在データの解析中。
ニュートリノ振動に関しては、スーパーカミオカンデの大気ニュートリノ観測で示唆された結果と一致する「ニュートリノ振動が存在する」という結果を、人工的に作られたニュートリノビームを用いて制御された方法で確認する事に成功しました。
また、電子ニュートリノ出現に関しても(出現モードとしては)これまでで最も厳しい制限を与えました。 京大ニュートリノグループでは、 の他、多くの大学院生が現場で実験の中心となって活躍しました。 (実験の現場では、大学院生が一番中心となって物事を動かしていくものです。)
博士号取得者は5年間で5名、全員がK2Kの主な目的であるニュートリノ振動の研究によるものです。