ユーザ用ツール

サイト用ツール


物理:歴史

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面にリンクする

両方とも前のリビジョン 前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
物理:歴史 [2023/06/17 16:34]
kawaue [1956年 $\nu$の発見]
物理:歴史 [2023/06/27 16:17] (現在)
kawaue [1937年 $\mu$の発見]
行 1: 行 1:
 ====1895年 X線の発見==== ====1895年 X線の発見====
 RöntgenによりCrookes管および類似の装置(Hittorf管・Lenard管)から2 m離れた蛍光物質を感光させる不可視の光線が放射されていることが発見された。\\ RöntgenによりCrookes管および類似の装置(Hittorf管・Lenard管)から2 m離れた蛍光物質を感光させる不可視の光線が放射されていることが発見された。\\
-[[https://www.nature.com/articles/053274b0|"On a new kind of rays" Nature volume 53, pages 274–276 (1896)]]+[[https://www.nature.com/articles/053274b0|"On a new kind of rays"Nature volume 53, pages 274–276 (1896)]]
  
 ====1897年 電子の発見==== ====1897年 電子の発見====
 当時、陰極線を粒子の集団と解釈するか波動と解釈するか論争がなされており、この年J.J.Thomsonは陰極線が粒子のような性質をいくつか示すことを報告した。その代表的なものは電子の質量と電荷の比の測定である。磁場をかけた時の陰極線の曲率から$\frac{mv}{e}$を、陰極線を照射した物質の温度上昇から導かれた運動エネルギー、もしくは電場をかけた際の加速の様子を調べることによって$v$を求めた。\\ 当時、陰極線を粒子の集団と解釈するか波動と解釈するか論争がなされており、この年J.J.Thomsonは陰極線が粒子のような性質をいくつか示すことを報告した。その代表的なものは電子の質量と電荷の比の測定である。磁場をかけた時の陰極線の曲率から$\frac{mv}{e}$を、陰極線を照射した物質の温度上昇から導かれた運動エネルギー、もしくは電場をかけた際の加速の様子を調べることによって$v$を求めた。\\
-[[|"Cathode Rays" Philosophical Magazine, 44, 293-316 (1897)]]+[[|"Cathode Rays"Philosophical Magazine, 44, 293-316 (1897)]]
  
 ====1898年 荷電放射線($\alpha$線・$\beta$線)の発見==== ====1898年 荷電放射線($\alpha$線・$\beta$線)の発見====
 Ernest Rutherfordによってウラン鉱石から生じる$\alpha$線と$\beta$線が発見された。 Ernest Rutherfordによってウラン鉱石から生じる$\alpha$線と$\beta$線が発見された。
  
-[[|"Uranium Radiation and the Electrical conduction Produced by it" Philosophical Magazine for January 1899, ser. 5, xlvii, pp. 109-163]]+[[|"Uranium Radiation and the Electrical conduction Produced by it"Philosophical Magazine for January 1899, ser. 5, xlvii, pp. 109-163]]
 ====1900年 $\gamma$線の発見==== ====1900年 $\gamma$線の発見====
  
行 36: 行 36:
  
 ====1932年 陽電子の発見==== ====1932年 陽電子の発見====
 +[[https://journals.aps.org/pr/pdf/10.1103/PhysRev.43.491 |"The positive electron", Phys. Rev. 43, 491 (1933)]]\\
 Andersonによって霧箱中に陽電子の飛跡が発見される。 Andersonによって霧箱中に陽電子の飛跡が発見される。
 霧箱中の鉛を通過する飛跡をみると、そのエネルギーロスによる磁場中での曲がり方の変化から粒子の運動の向き=電荷がわかる。 霧箱中の鉛を通過する飛跡をみると、そのエネルギーロスによる磁場中での曲がり方の変化から粒子の運動の向き=電荷がわかる。
行 44: 行 45:
  
 ====1937年 $\mu$の発見==== ====1937年 $\mu$の発見====
-Andersonによって宇宙線ミューオンが原子核乾板によって発見される。 +Andersonは霧箱を用い宇宙線中に貫通力が高いがエネルギー損失の小さい粒子 = 陽子より軽く、電子より重い粒子(ミューオン)を発見した\\ 
-ただし当時これは$\pi$だと思われた。+[[https://drive.google.com/file/d/1RVaHI5RFHKOcevWP_Lv45qd-gIKTrov9/view?usp=share_link|"Note on the Nature of Cosmic-Ray Particles", Phys. Rev. 51, 884 (1937)]]\\ 
 +ただし当時これは$\pi$だと思われた。しかし、その性質が調べられると$\pi$にしては長い寿命[[https://drive.google.com/file/d/1ERIuRhGYzuicxTGbCqYu1lAEvb4yjOZQ/view?usp=share_link|" 
 +Variation of the Rate of Decay of Mesotrons with Momentum", Phys. Rev. 59, 223 (1941)]]、高い透過力(=物質中であまりchaptureされない)[[https://drive.google.com/file/d/1EcDmdu2iSmP3-DoDPO1y9vaoU0Xb8Jk8/view?usp=share_link|"On the Decay Process of Positive and Negative Mesons", Phys. Rev. 71, 209 (1947)]]を持つことがわかった。さらに1947年、原子核に捕獲される$\pi$らしき粒子が別に発見された[[https://drive.google.com/file/d/1ZRtxKBtvlOWlH75o9OnmUu5dqQCzV1df/view?usp=share_link|"Nuclear Disintegration by Meson Capture", Nature volume 159, pages 126–127 (1947)]]
  
-I.I.Rabi「誰がこんなもの注文したんだ。+I.I.Rabi「Who ordered that?
  
 疑問:霧箱の発明から26年が経っているが、なぜミューオンの検出はそんなに難しかったのだろう?\\ 疑問:霧箱の発明から26年が経っているが、なぜミューオンの検出はそんなに難しかったのだろう?\\
行 53: 行 56:
  
 ====1947年 $\pi^{\pm}$の発見==== ====1947年 $\pi^{\pm}$の発見====
-Powellによって$\pi$が$\mu$に崩壊する様子が原子核乾板で発見された。 +Powellによって$\pi$が$\mu$に崩壊する様子が原子核乾板で発見された。\\ 
-らの実験により、1937年に見つかった$\pi$粒子?は強い相互作用をしなそうだとわかった。+[[http://example.com|"Observations on the Tracks of Slow Mesons in Photographic Emulsions", Nature volume 160, pages 453–456 (1947)]]\\
 どの写真を見ても$\mu$の飛跡はほとんど同じ長さだった(=エネルギーが単一)ので、$\pi$の崩壊は2体崩壊だとわかった。 どの写真を見ても$\mu$の飛跡はほとんど同じ長さだった(=エネルギーが単一)ので、$\pi$の崩壊は2体崩壊だとわかった。
  
行 61: 行 64:
 ====1956年 $\nu$の発見==== ====1956年 $\nu$の発見====
 ニュートリノの存在は、$\beta$線の連続スペクトラムから示唆されていた。(or エネルギー保存を諦める)\\ ニュートリノの存在は、$\beta$線の連続スペクトラムから示唆されていた。(or エネルギー保存を諦める)\\
-CowanReinesが原子炉からの$\overline{\nu}_e$を直接観測した。逆$\beta$崩壊の終状態粒子$e^+$と$n$のcoincidenceを取ることで同定。 +CowanReinesが原子炉からの$\overline{\nu}_e$を直接観測した。逆$\beta$崩壊(Inverted Beta Decay)の終状態粒子$e^+$と$n$のcoincidenceを取ることで同定。 
-陽電子は511 keVの$\gamma$線、$n$はCd($\mathrm{CdCl_2}$を水に溶かしている)に捕獲された後の遅延$\gamma$がシグナル。+陽電子は511 keVの$\gamma$線、$n$はCd($\mathrm{CdCl_2}$を水に溶かしている)に捕獲された後の遅延$\gamma$がシグナル。→IBD検出の仕組みはSKと同じ
  
 ====1962年 $\nu$が2種類あることの発見==== ====1962年 $\nu$が2種類あることの発見====
行 70: 行 73:
  
 ====1969年 陽子の内部構造の発見==== ====1969年 陽子の内部構造の発見====
 +パートン
 ====1974年 $c~(J/\psi)$の発見==== ====1974年 $c~(J/\psi)$の発見====
 +二つの実験で同時に発見された
 ====1975年 $\tau$の発見==== ====1975年 $\tau$の発見====
 $e-e^+$衝突実験で生成。 $e-e^+$衝突実験で生成。
行 86: 行 89:
  
 ====1977年 $b~(\Upsilon)$の発見==== ====1977年 $b~(\Upsilon)$の発見====
 +基底状態$\Upsilon(1S)$はBメソン二つよりも軽い。 
 +Bファクトリーでは4Sを使う。
 ====1979年 グルーオンの発見==== ====1979年 グルーオンの発見====
 +3 jets
 ====1983年 $W,Z$の発見==== ====1983年 $W,Z$の発見====
 LEP LEP
 +
 +ちなみにT2KのNear Detectorで使っているマグネットはこの実験で使われていたもの。
 ====1995年 $t$の発見==== ====1995年 $t$の発見====
 テバトロン テバトロン
物理/歴史.1687019664.txt.gz · 最終更新: 2023/06/17 16:34 by kawaue