Rikkyo III Doublet Cross Talk Analysis

ダブレット間でのクロストーク解析の流れ (ダブレットの各chamberをA,Bと呼ぶ。)

プロットの羅列(軸のタイトルもないが、図の下で説明。)
(分かりにくくて、申し訳ないです。)
まずTGC Aでカットをかけていく。

chamber Aのwire情報
上から
  • 左はプレカット(3Heとあらいコインシデンス)。
  • 右はこれにワイヤー情報のみを使った通常の中性子カット。

    chamber Aのstrip情報
    上から
  • 左はプレカット(3Heとあらいコインシデンス)。
  • 右はこれにストリップ情報のみを使った通常の中性子カット。

    SiADCとWireコインシデンスTDCの2次元分布。
    x軸がSiADC、y軸がWireコインシデンスTDC。

    プレカット
    Wireでの中性子カット Wireでの中性子カットで落ちたイベント
    Wire+Strip両方での中性子カット Wireでの中性子カットで残ったが、
    さらにStripでの中性子カットをかけた時に落ちたイベント

    脱落イベントでTDC分布方向の濃淡はnoise-noiseコインシデンスの影響。
    ->SiとTGCの両方にnoiseがのって、たまたまSi側のゲートに3Heがかかったもの。
    あとはアクシデンタルヒット。

    以下の分布。
    それぞれプレカット->wire中性子カット->wire+strip中性子カット
    の重ね書き。

    SiADC wire coincidence TDC
    wire multiplicity wire hit channel
    wire fast hit ADC wire maximum ADC

  • wireのmultiplicityは1がメイン
  • 中性子profileはほぼwire 3ch分
  • 最初のカットでADCの小さいノイズイベントが良く落ちている。

    SiADCとStripコインシデンスTDCの2次元分布。
    x軸がSiADC、y軸がStripコインシデンスTDC。

    プレカット
    Stripでの中性子カット Stripでの中性子カットで落ちたイベント
    Strip+Wire両方での中性子カット Stripでの中性子カットで残ったが、
    さらにWireでの中性子カットをかけた時に落ちたイベント

  • 最後のWireでのカットでの脱落イベントに中性子タイミングの イベントが優勢。
    ->chamber Bからのcross talkと考えられる。
    A-wire :no hit B-wire :neutron hit
    A-strip :cross talk hit <---Cross Talk--- B-strip :neutron hit
  • これがCross Talkを考えたきっかけ。

    以下の分布。
    それぞれプレカット->strip中性子カット->strip+wire中性子カット
    の重ね書き。

    SiADC strip coincidence TDC
    strip multiplicity strip hit channel
    strip fast hit ADC strip maximum ADC

  • stripのmultiplicityは3がメイン
  • 中性子profileはほぼstrip 5ch分
  • 最初のカットでADCの小さいノイズイベントが良く落ちている。
  • fast hit ADCとmax ADCの差はTDCのオフセットの微妙なずれで、
    fast hit stripが一個隣にずれた場合のもの。

    最後により厳しくカットをかけ、中性子purity upを図る。
    WireCoincidenceTDC:Si-ADC StripCoincidenceTDC:Si-ADC
    strip hit channel:wire hit channel


    最後のpurity upカットで残ったeventのchamber Bでの情報。
    chamber Aで中性子ヒットの時、chamber Bで何が起こっている?
    BのTDCは4095chで200nsec。

    chamber B wire coincidenceTDC:Si-ADC chamber B strip coincidenceTDC:Si-ADC
    chamber B hit strip channel:chamber A hit strip channel strip multiplicity(A=blankとB=fill)
    strip max ADC(hit=fillとnohit=blank) B strip max ADC:Astrip max ADC

    chamber Aで中性子ヒットを課した時、
  • chamber Bのwireヒットなし
  • chamber Bのstripヒットは中性子ライク。
  • strip hit確率はおよそ50%
  • chamber A,B間のstrip hit channelに良い相関。
  • chamber Bのstrip multipliciytは2がメイン。
  • chamber Bのstrip hitのADCはMIPの最頻値のおよそ半分以下。
  • chamber Bのstrip hitのADCはペデスタル付近が多い。
  • ペデスタル付近のものでもASD Buffer:Vth=100mVにかかる。
  • chamber Aのstrip ADCの大きいものでBのstrip ADCが大きい。
    上記の解析の逆でchamber Bで中性子を要求した時の、Aの様子。


    見ているのはハニカムを挟んだstrip間のクロストークイベントであろう。
    ハニカムを挟んだ向かいあうstrip間のCは23pF。
    (完全に正対した場合。ずれるとその分減る。)
    同じchamberの隣接するstrip間のCもおよそ20pF。
    (これを簡易的に導出する式はないものでしょうか?)

    下の図はTGC等価回路で計算した1[pC]の入力に対するT8の出力。
    色々合っていないが、大まかには感じが出ている?
    対面のstripへのcross talkが結構大きいのですが、きっとちゃんと
    Doubletの形にすると隣のstripへのcross talk程度になると思う。

  • ReadOutのCは470[pF]。
  • シングレット
    シングレットのstripの外側2[cm]にstrip板だけは並べて、90[Ohm]で受けてある。

    i(v1)+i(v2):1[pC]の入力
    i(vw08):hit wireのASDに流れるcurrent
    i(vs08):hit stripのASDに流れるcurrent
    i(vb08):hit stripの対面のstripのASDに流れるcurrent
    i(v3):ベタ面へ流れるcurrent

    i(vw07):hit wireの隣のASDへ流れるカレント
    i(vw06):hit wireの隣の隣のASDへ流れるカレント
    i(vs07):hit stripの隣のASDへ流れるカレント
    i(vs07):hit stripの隣の隣のASDへ流れるカレント